ポイント選び
☆縄張りの習性について
成魚になると、餌の確保のために、縄張り(テリトリー)を持つようになります。、、、、この縄張りとは???? 養魚の時は、主に動物質のタンパク(虫等)が主食ですが、成魚になると、川石につく「こけ」(けい藻類)が主食になるのです。時には、虫等も食べるようですが、、、この「主食」となるこけを確保するために、おいしい「こけ」 をめぐって、強いものからいい場所に家を構えます。
大きいものは、3m四方、下流の鮎の密集するところでは10cm位の小石の両側に1匹ずつという つつましいものまであるようです(なにやら人間社会の都会と田舎のようで、なんかかわいそうな気もしますが、、、、)
この「こけ」を下顎の歯で削りとるようにして食べます。 このような、居着きの鮎のいる石は、図のように、ピカピカに光って、いつも新鮮な「こけ」が生える環境になっています。
雨が降って川が濁り、「こけ」が流れ去るまで、縄張りが続きます。 この住処に侵入するものにはどんなものにでも(こい、ふな、うぐい、鮎等)縄張りの外に出るまで追い出しにかかります。
時には口をカッと開け、侵入者の尻びれのあたりに体当たりするように、サッと下をかすめます。この時囮鮎につけた掛け針に、ちょうど、野鮎の背びれ付近がかかります。この習性を利用したのが、友釣りです。
☆ポイントの見方
ですから、まずこの石についている「こけ」が沢山あるところを探すことが、釣り果を左右することになります。 鮎が縄張りをもつところは、シーズンを通じていえることは、瀬を中心にして、その上下どちらかに水深のある、とろ場や淵があるところです。 上下どちらもあるなら尚よく、絶好のポイントになります。
こういう場所は、縄張り鮎を釣った後も、後続の鮎が淵から上って来ます。 淵やとろ場がなくても、大石が点在し、川が石段のようになって、鮎が水流に左右されずに十分休める場所のあるところも、ポイントになります。
雨で増水し、「こけ」が流されると、 釣りができるようになるには、川が澄んでから、小さい川なら、2日目位、大きな川ならおよそ7日位が目安になります。川は上流から、澄んでくるので、下流が釣りにならない時でも上流へ、更に支流へと入れば釣りが出来ることもあります。
☆「こけ」のつき方
「こけ」のつく順番は、
- 1. 沈み石があり、浅いとろ場の縁
- 2. 流れの緩い瀬の縁(瀬頭、瀬尻などの縁)
- 3. 流れの強い中瀬、荒瀬
- 4. 水深のある、底石のある淵など
下図のようなところがポイントになります。これを目安にしておけば、きっといい釣りができるでしょう
川相は、時々変わります。釣る前に囮店で近況を確認してから出漁して下さい。 又、前日大釣りがあったといわれたところは、さけたほうがいいでしょう。 場荒れもあり、翌日は掛かっても、型が小さくなるのが一般的です。
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