楽しく釣るために

海、川、湖沼でいろいろな釣りが楽しめますが、夏の風物詩の一つ「鮎」の友釣りを、これから始めてみようという方々の為に、紹介します。

友釣りは、難しいという声もありますが、極めればどんな釣りも奥が深いもので、友釣りだけが、特に難しいわけではないと思います。長い竿と、餌の代わりに、同じ種類の鮎を使うと言う点が、他の釣りとちょっと変わっている為に、とっつきにくい感じを与えてしまっているような気もします。

しかし始めてみると、こんなに面白くて、楽しめて安あがりで健康的な釣りは他にありません。海の暴れん坊の「ブリ」や、引きの強い「鯛」などのように、信濃川のような大きな川で250㌘級がかかると、その強烈な引き込みにあって、川の中央へ、中央へと引っ張られ、岸辺に寄せることが出来ません。引き抜き?!とんでもありません。踏ん張るのがせいいっぱいです。こんな事に出会うと一度でやみつきになってしまうでしょう。

又近年、釣れた鮎の取り込みに、プロが使っていた技「引き抜き」が一般的になり、遠くから空中を飛ばして、玉網でキャッチするのも、お楽しみの一つになりました。しかしこれがピタッと決まると、カッコがつくもののタイミングが狂うと、頭上を素通りして、木にからまったり、はるか後方の石に当たって、2匹ともぴくぴく...おだぶつってこともあるわけでして、、、ま、この辺もたのしい?ような!

☆ 友釣りはエチケットから ☆

(神奈川県 酒匂川 松田文命用水周辺) 1997.1.27日撮影

最近釣りのマナーの悪い方が増えています。よく初心者を指導している方々をみかけますが、釣りの”技術”だけ先行しているようで残念です。

趣味の釣りで、自分さえ釣れれば良い、というような傍若無人な釣り方だけはやめたいものです。マナーを守ってお互いに、楽しい一日を過ごしたいものですね。

これから友釣りを初めようとされる方々、釣り方に入る前に、これだけは是非守っていただきたいと思うマナーから記述します。(混雑している川を想定しています)

☆  静かに  静かに  静かに

大きな川で、流心にしかいない場合や、激流、急流を釣るとき以外は、徹底して静かに釣ることです。急流だって静かである方がいいでしょ。、

☆  川の中には出来るだけ入らない

どうしても対岸に行く場合は、渡る前に、両隣の人に「済みません、渡らせて下さい」と了解を得てから静かに渡る。上流から下流へ川に逆らわず斜めに渡ると 静かに、楽に渡れます。

☆  混雑していて入る余地のないところには割り込まない

当たりまえのことですが、ちょっと釣れだすと、なぜかワッと集中してしまうので、せめて竿2本分(20㍍くらい)の間隔は取りましょう。そういう時は釣れなくても良いですから人のいないと ころに入りましょう。以外と穴場でウッシシってこともあるものです。魚がすれてくると、誰もいない静かな、えっこんなところでと思うような場所で釣れますから、ご安心を!

☆  移動する時は、川の縁を歩かない

護岸や、川の縁を釣っている人もいます。後方に歩く場所の無いところは、仕方ありませんが、釣り人の竿の下をくぐり抜けたりすると魚が散ってしまいます。また、囮が弱った時や、食事で囮をを川縁に休ませて いる人もいます。釣り糸に絡んだり、竿を踏みつけたりしないように、注意しましょう。

☆  自分で出したゴミは持ち帰る

釣りに限ったことではありませんが、自分で飲み食いしたゴミは、当たり前のことですが、持ち帰りましょう。ジュース、ビール等の空き缶、紙屑、ビニール袋があちこち散乱しています。糸くずや仕掛け針も、持 って帰り処分しましょう。川は釣り人だけのものではありません。鳥も昆虫も、いろいろな動物達、蛇も蛙もみんなが使います。汚して帰るのは人間だけとは、ちょっとなさけないですしね。

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