は行

鼻環

おとりをつけるための小物。おとりの鼻腔に通し、鼻環から出る2本のハリス のうち片方を道糸(水中糸)に結び、もう一方を、仕掛けバリに接続します。

鼻環の種類には、荒瀬や大物に使うロック式のもの、泳がせ釣りに使う 軽くてシンプルなリング状ものや、着脱が簡単な、ワンタッチ型と大別して3つの型があります。

ワンタッチ型や、リング型は荒瀬や大きなおとりを使う場合には不適等です。いずれの型もおとりのサイズに適したものを使いますが、できるだけ小さめを使うと良いでしょう。

大き過ぎると、昼食などで休憩しおとりを休ませている間に、垂れ下がり 囮の下あごにかかって口を塞いでしまい、気ずいた時はグロッキーってことも あるので注意が必要です。

上の絵は、視力検査マークに似ていますがこれが鼻環です。 右側の2つが、泳がせ用、その左2つがワンタッチ型、左端がロック型です。

はみあと

鮎の食事の形跡をいいます。正魚になると石につくこけ(けい藻類)を主食にしますが 下顎で、苔をカミソリでそぐように、削り取ります。 その形は、図のように笹の葉によく似ています。

縄張りの無い鮎がとおりすがりに遊びながら食べた跡は、 このような形が残っているので良くわかりますが、 居着き(縄張りをもった)鮎のいるところの石は、食事あとがはっきりしません。

それは縄張り鮎は、その石裏につく苔を端からきれいに食べるので、 石にはいつも新鮮な苔が付いています。

ですから石は黒褐色でつるつる光っているのが解るだけで、はみあとはよくみえません。 出漁したら、こういう石が沢山あるポイントを探しあてるのが好漁の秘訣です。

大きな河川に行くと、今は水が減水し、川の流れは5㍍も10㍍もはるか向こう側に、 変わってしまっているようなところ

かって川であった所に、はみあとが付いていたり、回りはどろがついて薄汚れているのに、 石の30㎝四方が、たわしでこすったようにきれいになっている石、これは春先の増水時、そこに遊び鮎や、 縄張り鮎が生息した証なのです。

これを、方言で、丘なめと呼んで、ポイント探しの目安に使います。 、、というのは、減水に伴って鮎も一番住み易い所に移動します。

従ってこういう場所には、減水後、再び増水でもして、そこの鮎が流されない限り 必ずそこにいるからです。はみあとの形が大きいほど鮎の魚体も当然大きくなります。

曳き舟(活せ舟)

おとりや釣った鮎を生かしておくいけすで、川に立ち込んで釣る時、いけすに ひもを付けベルトに結んでいたのでこの名がついているのだと思います。

最近は樹脂製がほとんどですが、元来は木製でした。 鮎のサイズが大きくなると、曳き舟の中は10数尾で満杯になり 鮎が身動きができないようになり弱ってしまいます。

おとりを当日で使い切る(水揚げする)のであれば構いませんが 翌日用に生かして確保するのであれば、別のおとり缶にいけておいたほうがよいでしょう。

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